ライク・ア・ムービー 正しい世界の終わらせ方(本+電子書籍)
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本と電子書籍データのセットです。 匿名配送です。販売者と購入者双方でお互いの住所は伝わりません。 データは電子書籍(PDFとリフローEPUB)、挿絵の高解像度画像ファイル、あとがき(本とは別のテキストファイル)、初版の小説(編集前の小説。削ったエピソードなどが残っている)が含まれます。初版の小説は本とセットで買った場合のみに付属する特典です。 ※既にイベントなどで購入した本をお持ちの方は同じデータを無料でダウンロードできます。 https://y9ks.jp/etc/download 挿絵付き小説。B6 360ページ。2023年5月21日の文学フリマ 東京36で販売予定です。 以降のあらすじはネタバレを少し含むので、全くネタバレを許容できないという人はご注意下さい。 田舎の高校に通う男子高校生が主人公です。舞台は2000年代前半。みんなCDで音楽を聞き、ケータイの電話帳登録件数を競い、i-modeでメル友を探していた時代です。 …何のことを言っているのか分からない人も多いでしょう。20年経つと時代はこんなにも変わります。 本小説では当時の固有名詞をふんだんに盛り込み、その当時の若者が何を考えていたのかを深く描写しています。 その当時に生きていた人たちは懐かしい気持ちに、その当時を知らない人たちもまた新しい発見があって新鮮な気持ちになれると思います。 現代のネット文化のルーツがどんなところにあったのか、そんなところが垣間見れるかもしれません。 ただしそれはあくまでも副次的なテーマであって、ストーリーは田舎の高校に通う主人公の悩みと葛藤が中心となって展開されていきます。 高校生ですから悩みの対象は友達関係や恋が中心となりますが、同時に田舎の閉塞感とそれに伴って悲観する将来展望などが入り混じります。 恋も勉強も進路もすべてが上手く行かない。夏の高校野球で初戦敗退が確定的な野球部の応援に駆り出され、主人公はまるで自分の人生のようだとうなだれます。 そんな日常をもがき続ける主人公ですが、物語中盤で世界が一変します。閉塞感のある世界があっという間に消失してしまいます。それでも主人公らは孤独に生き、この世界でもがき続けます。 このお話の世界は(そして我々が住んでいる世界は)、映画のように美しいものである。そんな内容です。